B’z – 「もう一度キスしたかった」の曲構成に隠された意味とは?



こんにちは、先輩の期待を裏切って社畜脱出中のきしんです。

B’zの切ないラブソングの代表曲、「もう一度キスしたかった」

坂本龍一の戦場のメリークリスマスをオマージュしたとも言われているこの曲の聴きどころは、

「もう一度キスしたかった」という歌詞が出てくるとき、

なぜもう一度キスをしたいかという主人公の心情が毎回違うことです。




もう一度キスしたかった / 歌詞

眩しい夏につかまえた 強くしなやかな指先
寂しい人ごみの街で 抑えていた恋をぶつけあった

本気に傷つくこと 恐れない澄んだ瞳が
雨の午前六時に 出て行く僕を包んで

曇る窓 優しく響かせて 流れる歌が哀しかった
ふりかえるあなたを抱き寄せて
①もう一度キスしたかった

3回出てくる「もう一度キスしたかった」の1回目は、眩しい夏。

両想いで燃え上がる情熱を抑えきれない気持ちで、何度でもキスしたいという意味で、もう一度と言っています。

再会はすぐに訪れ やがて迷いはなくなり
秋の扉たたくまで 心寄せあい歩いてた

二人違う場所でしか 叶わぬ夢を持ってるから
わずかな時間しか 残ってないと知っていた

燃え上がる想いははかなくて
逢えない日々がまた始まる
安らぎと偽りの言葉を 何一つ言えないままに

約束は交わされることなく 揺れている恋は泡のよう
ふりかえるあなたを抱き寄せて
②もう一度キスしたかった

しかし、これが2回目になると、全く意味が違います。

2回目のシーンは、最初に付き合ってから別れて、おそらく何年か経った後の再開から、再び2人が付き合いだした秋の扉を叩く頃のこと。

お互いがそれぞれの夢のために、前と同じように無心には愛しあえない関係になってしまって、それでもお互いの素晴らしさに惹かれて、残り少ない2人で過ごせる時間を惜しむような気持ちで、もう一度キスしたかったと言っています。

木枯らしが過ぎようとする頃
痩せてしまった二人の灯に
誘われてあなたはやってきた 決断を吹きかけるため

穏やかな笑顔作りながら
出会いを悔やむことはないと
言い聞かせグラスを開けた時 これが最後だと頷いた

白い息さよなら告げた後 車に乗り込んでゆく時
ふりかえるあなたを抱き寄せて
③もう一度キスしたかった

そして最後の歌詞となる3回目は、おそらく同じ年の木枯らしが過ぎようとするようになった数ヶ月後。

ついにそれぞれがお互いの道に進むために別れの時が訪れてしまいます。

そして最後の最後、今生の別れのとき、別れのキスというような気持ちと、自分のもとにいてほしいという独占欲のような気持ちの入り混じる中、ついには二度とキスできないことになるのを知りながら、叶わないもう一度キスをしたいという気持ちを噛み締めるのです。

実は、私自身はこういう見方をするまで同じメロディをひたすら繰り返すこの曲が単調であまり好きではありませんでした。

しかし、上述の歌詞の意味を知ったとき、メロディの繰り返しは、キスの繰り返しを示しているのではないかと思いました。

同じキスでも意味合いは違うという歌詞を引き立たせる、繰り返しのメロディだと気付かされ、稲葉さんと松本さんの仕掛けたトラックにはまっていたことに気付かされました。

歌詞と構成の妙を感じながら、どうぞ!

出典:B’z – もう一度キスしたかった (LIVE 2008)

 

ちなみに、もう一度キスしたかったはB’zの5枚目のオリジナルアルバム『IN THE LIFE』の6曲目に収録されています。

ただ、古いアルバムなので、B’zをまだあまり聞いていない方は「ULTRA Treasure」というベスト・アルバムから聴くことをおすすめします。

こちらはファン投票で選ばれた人気曲のアルバムで、「もう一度キスしたかった」の他にB’zで3番目に売れた曲「BLOWIN’」や、ファンに人気の「恋心(KOI-GOKORO)」、「RUN」「Brotherhood」などが収録されています。

 



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