『稲盛和夫の実学』が示唆に富みすぎる(感想口コミ)

こんにちは、最近、会計学について若干の勉強中、きしんです。

先日「PL・BSの簡単な見方」について記事を書きましたが、

今回は、数字の話ではない、会計学の話をしたいと思います。

 

最近、会社の研修で読んだ本があるのですが、それがとても勉強になりました。

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感想(68件)

稲盛和夫とは

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稲盛和夫さんとは、アメーバ経営で知られる経営者です。

京セラを立ち上げて成功させた後、KDDIも立ち上げ成功させ、その後JALの経営悪化時に経営に参画して即時立て直しを実現しました。

日本でも松下幸之助などと並ぶ伝説の経営者です。

ちなみにアメーバ経営は、会社の組織を小さな「アメーバ」に分割して、各アメーバごとに収益改善をさせるという経営手法です。

 

その稲盛和夫さんが会計について書いた本、それが『実学』です。

色々な広告リンクを貼りましたが、「感想68件」は始めて見ました。

それだけ多くの方に愛読されているという証拠ですね。

 

感想

ここからは学べた点を書いていきたいと思います。

余計な在庫を抱えない

これは非常に重要であり、当たり前に感じるのですが、実践は難しいことです。

例えば、ツナ缶を1つ買おうと思って、スーパーに行ったところ、ツナ缶が3つで20%も値引きになっていたらどうしますか?

簡単にいえば、このときに「1つしか買わない」というのがこの教訓です。

「損をするじゃないか」

そう思われると思います。

確かに、3缶全部を使い切ったら、もし1つ買うのを3回やった場合より20%分安く済みますよね。

しかし、ここに人間の特性が絡みます。

もしツナ缶が1個しかなかったら、大切にその1缶を使うと思います。

しかし、3缶あったらどうですか?

「たくさんあるから、少し多く使ってもいいや。賞味期限切れたらもったいないし」

こう思いますよね?

この「少し多めに使ってもいいや」がトリックなのです。

ツナ缶がもし1缶しかなかったら大事に使っていたのに、3缶あることによって少し無駄に使ってしまうのです。

そんな小さいこと、と思うかもしれませんが、塵も積もれば山となるとはこのことで、

この少しの意識の差が後々に大きな差となって現れるのです。

 

企業にとって何より大事なのは「存続し続けること」です。

そのためには利益を上げ続ける必要があります。

そして利益を上げるには売上を高めるとともに、費用を最小化する必要があるのです。

この手法は最小化に大変役に立ちます。

 

厳格なルールこそが人に優しい

もう1つ印象的だったのが、不正をなくすための制度設計です。

稲森さんは、人が帳簿をごまかすことをしてしまうのは、

「そもそも帳簿をごまかせるルールにしているから」と考えたそうです。

そこで、お金の入出をする人と帳簿をつける人を絶対に分けるというルールを作ったそうです。

まず、帳簿を作るだけの人が作る。次にそれを出し入れするだけの人が出し入れする。

何とも当たり前のようですが、素晴らしいルールです。

ここを分けることによって、不正し得ないようにしたといいます。

また、社長印の管理は更に厳重に行っていたそうで、

社長印を入れる箱の鍵を持つ人、

「社長員を入れる箱」を入れる箱の鍵を持つ人、

「「社長員を入れる箱」を入れる箱」を入れている会社の金庫の鍵を持つ人、

その社長印を捺す稟議書を作成する人

を全て別の人にしたそうです。

この徹底ぶりはすごいですよね。

しかも、この4者が全員揃っている場面でしか、金庫も2つの箱もこのために開閉できないという「集合ルール」まで定めたそうです。

 

確かにここまですれば不正のしようがありません。

よく、「駅員が見ていない好きに改札くぐれちゃうようになってるなあ」とか「この商品万引きできちゃうけどいいのかな」とか思いませんか?

普通の人はその可能性に気づいても行動には移しませんが、一部の人はその可能性を実現させてしまいます。

そもそも、それをなかったことにしよう。

それが、いくら煩雑なルールであれ犯罪を産まない、「最も優しいルール」だと判断したのです。

これは政治などで言うパターナリズムですよね。

人のためを思い、その人の行動に干渉するという考え方です。

タバコの税金もそうですね。

喫煙者の健康被害を考えて、税金を重めに課して「そもそも喫煙を控える」ように仕向けているのです。

これは自由を尊重するリバタリアニズムと相反するのものです。

いやあ、思索の世界に入ってしまいますね。

 

いっときの流行を追わない

もう一つ、唸らされたのが、バブルに対する稲森さんの態度です。

稲森さんは経営を初めた頃から、終始いっときの流行は追わず、将来にわたって伸び続けると信じられるものにしか手を出しませんでした。

不動産への投資など一切行わなかったそうです。

そのため、1980年代にバブルが弾けたときも京セラだけは無事だったようです。

 

このことも私たちの現在に役立てられると思います。

今ですと、仮想通貨が流行の盛りを見せていますが、これも10年、20年必ず伸び続けるものではなく、いつかは適正価格に落ち着くものです。

その適正価格が現在の相場より高いか低いかは分からないのですが、こういった「危ない利益」は一切追わないというのが、長期的な利益を考えたら大切なのではないでしょうか。

 

 

実学、オススメです。

稲盛和夫さんの本を読んだことがない方も、難しい言葉は少なく読みやすい薄さなので、読んでみてください。

特に社会人には必読です。

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