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インドネシア語をはじめてみたい!
インドネシア語に興味がある!
いいですね、ウェルカムです。
でも、何から勉強したらいいのか分からない…
いままで勉強したことがない言語だから、できるか不安…
大丈夫です!
僕が、ここで簡単にインドネシア語の文法について説明します。
インドネシア語は、動詞の格変化が豊富なヨーロッパ言語や、文字の形が独特で覚えづらい他のアジア言語に比べると、比較的に勉強しやすい言語です。
今回は、初心者でも簡単に覚えられるインドネシア語の文法をお伝えします。
インドネシア語は、簡単なのか?
まず、インドネシア語は簡単なのでしょうか?
せっかく、インドネシア語に興味をもって勉強しようとしても、勉強するのがとても難しい言語だったら嫌になってしまいますよね。
そんな方に、朗報です!
インドネシア語は、どちらかといえば簡単な言語です。
インドネシア語は独学でも、インドネシア人と簡単なコミュニケーションを取ることができるくらいには十分習得できます!
というのも、以下の3つの理由があります。
インドネシア語の文法
では、ここからインドネシア語の文法を少しかじってみましょう。
インドネシア語の文法をさらっと説明するので「あー、こんなものなんかぁ~」くらいの気持ちで飛ばし飛ばし読んでみて下さい。
まず、インドネシア語の文法で覚えなくてはならないことは、以下の10コになります。
【1】インドネシア語の語順
【2】インドネシア語の動詞
【3】インドネシア語の助動詞
【4】インドネシア語の名詞
【5】インドネシア語の形容詞
【6】インドネシア語の副詞
【7】インドネシア語の疑問文
【8】インドネシア語の疑問詞
【9】インドネシア語の接続詞
【10】インドネシア語の命令形
この10項目をきちんと勉強すれば、インドネシア人と簡単なコミュニケーションは取ることができるようになります。
なんだか、簡単な気がしますよね。
そうです、インドネシア語はどちらかといえば簡単な言語なんです。
なお、文法とは別に発音と読み方に少し注意が必要ですが、発音と読み方については後述しますね。
【1】インドネシア語の語順|インドネシア語の文法①
インドネシア語の文法のポイント1つ目は「語順」です。
まず朗報ですが、インドネシア語の文法は、おおかた英語と同じです。
これらは非常にありがたいことですね。
英語の文章をそのままインドネシア語の単語で代用すれば、おおかたのインドネシア語は意味が通じます。
【2】インドネシア語の動詞|インドネシア語の文法②
インドネシア語の文法のポイントつ目は「動詞」です。
インドネシア語の動詞には、目的語をとらない自動詞の「ber動詞」と目的語をとる他動詞「me動詞」の2つの動詞があります。
まずは、基本となる「ber動詞」から見ていきましょう。
インドネシア語の動詞①|ber動詞
ber動詞は、インドネシア語の基本となる動詞です。
インドネシア語の動詞の多くには、接頭辞に(頭に)ber が付きます。
【例】berbicara = 話す、bermain = 遊ぶ
「ber が付いていたら動詞だ」と覚えてしまってもいいかもしれません。
もちろん、ber なしで原形のような動詞もありますが、覚えやすいのでまずは「ber がつく= 動詞」の理解でいいかと。
インドネシア語の動詞②|me動詞
me動詞は、ber動詞と並んでインドネシア語の基本となる動詞です。
【例】melihau = 〇〇を見る、membaca = 〇〇を読む
ber動詞とのちがいは、目的語をとる他動詞であることです。
自動詞 =
インドネシア語では必ずしも「ber動詞 = 自動詞、me動詞 = 他動詞」でないことがあるのが難しいところでもあるのですが、ひとまずは「ber動詞 = 自動詞、me動詞 = 他動詞」で覚えてしまっていいかと思います。
いろいろな動詞を見ていくうちに、徐々にイメージも個々のちがいも見えてくるかと。
ちなみに、me動詞には語幹との組み合わせによってスペルが変わるというちょっとしたルールがあります。
【1】語幹が「L, M, N, R」で始まる=そのまま「me」を付ける
【2】語幹が「B, F」で始まる=「mem」をつける
【3】語幹が「D,J,C」で始まる単語=「men」をつける
【4】語幹が「G,H,A,I,U,E,O」で始まる=「meng」をつける
【5】語幹が「K」で始まる=「me+Kをng」に変更する
【6】語幹が「P」で始まる=「me+Pをm」に変更する
【7】語幹が「S」で始まる=「me+Sをny」に変更する
【8】語幹が「T」で始まる=「me+Tをn」に変更する
【9】語幹が「一音節(一つの発音)」=「 menge+語幹」になる
ルールの方を神経質になって覚える必要はありませんが、なんとなく「こんなルールがあるんだぁ~」くらいに頭の片隅にとどめておいて下さい。
【3】インドネシア語の助動詞|インドネシア語の文法③
インドネシア語の文法のポイント3つ目は「助動詞」です。
代表的な助動詞は、以下の5つです。
【1】bisa = 〇〇することができる
【2】harus = 〇〇しなければならない
【3】boleh = 〇〇してもいい
【4】sudah = すでに〇〇した
【5】akan = 〇〇するつもりだ
インドネシア語の助動詞①|bisa = 〇〇することができる
「bisa」は「可能」を表す助動詞で「〇〇することができる」と訳されます。
英語でいうと「can」と意味はおおかた同じです。
【例文】Aku bisa berbicara bahasa Indonesia.
= 私はインドネシア語を話すことができます
インドネシア語の助動詞②|harus = 〇〇しなければならない
「bisa」は「義務」を表す助動詞で「〇〇しなければならない」と訳されます。
英語でいうと「must」と意味はおおかた同じです。
【例文】Aku harus pergi.
= 行かなくちゃ
インドネシア語の助動詞③|boleh = 〇〇してもいい
「boleh」は「許可」を表す助動詞で「〇〇してもいい」と訳されます。
英語でいうと「may」と意味はおおかた同じです。
【例文】Kamu boleh makan itu.
= それ、食べてもいいよ
インドネシア語の助動詞④|sudah = すでに〇〇した
「sudah」は「過去・現在完了」を表す助動詞で「すでに〇〇した」と訳されます。
英語でいうと「already」と意味はおおかた同じです。
英語では過去形と現在完了形をわけて考えますが、インドネシア語ではどちらも「助動詞 sudah」をつかって表現します。
【例文】Aku sudah membaca buku itu.
= もうその本は読んだよ(読んだことがあるよ)
インドネシア語の助動詞⑤|akan = 〇〇するつもりだ
「akan」は「未来」を表す助動詞で「〇〇するつもりだ」と訳されます。
英語でいうと「will」と意味はおおかた同じです。
【例文】Aku akan pergi ke Kyoto besok.
= 明日京都に行くよ
【4】インドネシア語の名詞|インドネシア語の文法④
インドネシア語の文法のポイント4つ目は「名詞」です。
インドネシア語では「語幹+接尾辞-an」で名詞を作ることができます。
【例】makanan(食べ物)、bacaan (読み物)
例えば「makan」はインドネシア語で「食べる」という意味の動詞であり、語幹です。
この「makan」に接尾辞-anをつけることで、名詞をつくることができます。
makan(食べ物)の名詞形は、makanan(食べ物)。baca(読む)の名詞形は、bacaan(読み物)です。
【5】インドネシア語の形容詞|インドネシア語の文法⑤
インドネシア語の文法のポイント5つ目は「形容詞」です。
インドネシア語には、英語とちがってbe動詞がなので、形容詞の使い方は英語よりも簡単です。
シンプルな肯定文を作りたいときには、主語と形容詞を並べると文章ができあがります。
【例】Kamu manis. =君はかわいいね
※ kamu = 君(主語)、manis = かわいい(形容詞)
つまり、基本となる主語と形容詞をたくさん覚えれば、たいていのインドネシア語で言うことができるということです。
よく使う主語と、形容詞をまとめておきます。
【1】私、僕、俺、あたし = saya(私、僕)、aku(俺、あたし)
【2】君、あなた = kamu(君)、anda(あなた)
【3】あなたたち = kalian
【4】彼、彼女 = dia(どちらも、dia)
【5】彼ら = mereka
【6】インドネシア語の副詞|インドネシア語の文法⑥
インドネシア語の文法のポイント6コ目は「副詞」です。
インドネシア語の副詞は、英語と同じく文頭か文末におくのが一般的です。
ただ、英語でも比較的どこにおいても意味が通じるのと同じように、インドネシア語でも「ここに置いたらダメ!」ということはありません。
どちらかといえば、副詞の単語を知っているかの方が大事です。
インドネシア語は自由度のたかい言語なので、単語を知っていれば知っているほど、表現できることが広がっていくんですよ。
インドネシア語でよく使う副詞をまとめますね。
インドネシア語のよく使う副詞
インドネシア語のよく使う副詞は、以下の3コです。
副詞はあげていったらキリがないので「もっといろいろな副詞を知りたい」という方は「森山式インドネシア語単語頻度順3535」というインドネシア語の単語帳を買ってみることをおすすめします。
この単語帳1つで、インドネシア語の基本単語は副詞に限らず網羅できます。
【7】インドネシア語の否定文・疑問文|インドネシア語の文法⑦
インドネシア語の文法のポイント7コ目は「否定文と疑問文」です。
インドネシア語の否定文
インドネシア語の否定文の作り方は、シンプルです。
名詞を否定したいときには「~ではない」という意味の否定詞「bukan」を名詞の前におくことで否定文をつくることができます。
【例】Saya bukan orang indonesia.
= わたしはインドネシア人ではない
※ orang = ~人
動詞や形容詞を否定したいときには「~ない」という意味の否定詞「tidak」を動詞や形容詞の前におくことで否定文をつくることができます。
【例】Saya tidak belajar bahasa Indonesia.
= 私はインドネシア語を勉強しない
※ belajar = 勉強する、bahasa = 言語
名詞なら「bukan」、それ以外なら「tidak」です。
インドネシア語の疑問文
インドネシア語の疑問文の作り方は、否定文よりもっとシンプルです。
肯定文も否定文も、語尾をあげることで疑問文をつくることができます。
英語のように「Do」や「Does」を頭にもってきたりする必要もありません。
命令形をつくりたい時には少し特殊なルールがありますが、疑問文なら語尾をあげるだけOK!
命令形の作り方については、後述します。
【8】インドネシア語の疑問詞|インドネシア語の文法⑧
インドネシア語の文法のポイント8コ目は「疑問詞」です。
代表的な疑問視は、以下の7つです。
【1】apa = 何
【2】mana = どこ
【3】mana = どこ
【4】siapa=誰
【5】bagaimana = どのように、どう
【6】berapa =いくつ、いくら
【7】yang mana = どっち
英語でいう「5W1H」プラス
インドネシア語の疑問詞①|apa = 何
インドネシア語で「何」は「apa」といいます。
英語でいえば「what」の意味です。
インドネシア語の疑問詞②|mana = どこ
インドネシア語で「どこ」は「mapa」といいます。
英語でいえば「where」の意味です。
インドネシア語の疑問詞③|kapan = いつ
インドネシア語で「いつ」は「kapan」といいます。
英語でいえば「when」の意味です。
インドネシア語の疑問詞④|siapa=誰
インドネシア語で「誰」は「siapa」といいます。
英語でいえば「who」の意味です。
インドネシア語の疑問詞⑤|bagaimana = どのように、どう
インドネシア語で「どのように、どう」は「bagaimana」といいます。
英語でいえば「how」の意味です。
インドネシア語の疑問詞⑥|berapa =いくつ、いくら
インドネシア語で「いくつ、いくら」は「berapa」といいます。
英語でいえば「how many、how much」の意味です。
インドネシア語には可算名詞・不可算名詞の概念がないので、どちらも同じberapaで表します。
しいて言うなら、いくら(how much)の方は「berapa harganya」(※ harganya = 値段)とするとより分かりやすいです。
インドネシア語の疑問詞⑦|yang mana = どっち
インドネシア語で「どっち」は「yang mana」といいます。
英語でいえば「which」の意味です。
【9】インドネシア語の前置詞・接続詞|インドネシア語の文法⑨
インドネシア語の文法のポイント9コ目は「前置詞・接続詞」です。
英語でも「in、to、at など前置詞」と「but、or、so など接続詞」を覚えると、表現の幅が広がりますよね。
インドネシア語においても、前置詞・接続詞を覚えると、表現の幅が広がります。
それぞれ、見ていきましょう。
インドネシア語の代表的な前置詞
代表的な前置詞は、以下の3つです。
【1】ke = ~へ、~に(英語でいう to)
【2】di = ~で(英語でいう at、in)
【3】untuk = ~のために(英語でいう for)
インドネシア語のよく使う接続詞
よく使う接続詞は、以下の7つです。
【10】インドネシア語の命令形|インドネシア語の文法⑩
インドネシア語の文法のポイント10コ目は「命令形」です。
インドネシア語の命令形は、英語と同じく動詞を前に出して、主語を省略します。
【例文】Baca buku itu.
= その本を読んで
ここも英語と使い方は同じなので、覚えやすいかと。
1つだけポイントがあるとすれば、インドネシア語の場合、命令形では「動詞の語幹」を使うということです。
「〇〇を読む」は、me動詞で「membaca」だったはずですよね。
命令形では、動詞はber動詞・me動詞ではなく「動詞の語幹」の形にして使います。
インドネシア語の発音と読み方
ここまでは「インドネシア語の文法」について説明してきましたが、最後に「発音と読み方」を見ていきましょう。
まず、インドネシア語の発音はおおむね英語と同じです。
インドネシア語の文章を読むとき、新しい単語を覚えるときは、おおくは英語読みすれば大きく間違えるということはないでしょう。
これは、最低でも中高の6年間英語を勉強してきた身としてはありがたいですよね。
ただ一つ注意してほしいことと言えば「eの発音の仕方」です。
インドネシア語では「eの発音の仕方」が、2パターンあります。
【1】英語と同じように「エ」と発音する (ex) enak = おいしい
【2】エの口で「ウ」と発音する (ex) enamu = 6
例えば、おいしいという意味の「enak」は「エナック」と発音しますが、6という意味の「enam」は「ウナム」と発音します。
この点だけは注意してみてください。
ただもちろん、インドネシア人もこの「eの発音の仕方」が特殊なのは理解しているようで、仮にまちがえてenamを「エナム」と発音してしまったとしても、理解してもらえるパターンもあります。
一番大事なことは、失敗をおそれずにコミュニケーションを取ってみることなので、そんなに気にせず話してみるのがいいかと。
話していく内に、だんだんと発音の仕方もわかってくるはずです。
最後に
初心者でも簡単に覚えられるインドネシア語の文法をお伝えしました。
いかがだったでしょうか。
もう一度10コのポイントをまとめると、以下になります。
【1】インドネシア語の語順
【2】インドネシア語の動詞
【3】インドネシア語の助動詞
【4】インドネシア語の名詞
【5】インドネシア語の形容詞
【6】インドネシア語の副詞
【7】インドネシア語の疑問文
【8】インドネシア語の疑問詞
【9】インドネシア語の接続詞
【10】インドネシア語の命令形
この10コにプラスして「発音と読み方」をきちんと覚えれば、インドネシア語初心者としてはいいスタートを切れたといってもいいでしょう。
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【おまけ】インドネシア語とマレー語のちがい
最後に、インドネシア語とマレー語のちがいを少し説明します。
インドネシア語とマレー語は非常に近い言語になっていて、インドネシア語を話せばマレー語を話す人はその8割くらいは理解することができます。
というのも、インドネシア語とマレー語のちがいは大よそ「使う単語がちがう」というだけで、基本的な文法や文の構成は同じです。
マレー語から派生した言語がインドネシア語だということを考えると、これだけ似た言語であることも納得できるかと。
代表的なちがいを、少しまとめてみます。
【ちがい①】
可能を表す助動詞は、インドネシア語では「bisa」、マレー語では「boleg」
※ インドネシア語でboleh=許可なだけに少しややこしいですね
【ちがい②】
「友達」を表す名詞は、インドネシア語では「teman」、マレー語では「kawan」
※ インドネシア語でも「kawan」を使わないことはないが、一般的ではない。
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