Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/willcom7/will-kishin.com/public_html/wp-content/plugins/wp-word-count/public/class-wpwc-public.php on line 123
人気作家ランキングのトップ常連の村上春樹さん。
世界を相手に小説を書き、独特の言い回しが癖になる唯一無二の作家です。
今回はそんな村上春樹の作品をあまり読んだことがない初心者向けに、ランキング形式で10作おすすめしたいと思います。
ランキング作成方法については、より一般的になるよう「村上春樹 ランキング」で調べて出てくる10サイトのTOP10を集計しました。
各サイトで1位の作品に10Pt、2位は9Pt、…、10位は1Ptとポイントを付与し、合計ポイントの多い順にランキング化しています。(詳細は後述)
なお、東野圭吾、伊坂幸太郎、湊かなえ、池井戸潤、宮部みゆき、星新一、有川浩でも同様のランキングを作成していますので、よければご覧ください!
村上春樹おすすめランキング|10位(22Pt)『国境の南、太陽の西』(1992年)
今の僕という存在に何らかの意味を見いだそうとするなら、僕は力の及ぶかぎりその作業を続けていかなくてはならないだろう――たぶん。「ジャズを流す上品なバー」を経営する、絵に描いたように幸せな僕の前にかつて好きだった女性が現われて――。日常に潜む不安をみずみずしく描く話題作。
- 恐ろしい程の人間への洞察と、人の人生を予知し訓示するかのような言葉や設定内容にあふれている
- 太陽の西に向かい始めていた自身をとどまらせ、自身の存在に何かの意味を見出す事の重大さに気づく
- 読者をどんどん物語の中に引き込んでいく手法や心理描写
▼映像作品
現在なし
村上春樹おすすめランキング|9位(26Pt)『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(2013年)
多崎つくる、鉄道の駅をつくるのが仕事。名古屋での高校時代、四人の男女の親友と完璧な調和を成す関係を結んでいたが、大学時代のある日突然、四人から絶縁を申し渡された。
何の理由も告げられずに――。
死の淵を一時さ迷い、漂うように生きてきたつくるは、新しい年上の恋人・沙羅に促され、あの時なにが起きたのか探り始めるのだった。全米第一位にも輝いたベストセラー!
- 文芸書史上最速で100万部を突破
- 海外文学のようなおしゃれな言い回し
- 綺麗な文章で、読み進むにつれて幻想世界が広がる
▼映像作品
現在なし
村上春樹おすすめランキング|8位(28Pt)『羊をめぐる冒険』(1982年)
1通の手紙から羊をめぐる冒険が始まった 消印は1978年5月――北海道発
あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。その後広告コピーの仕事を通して、耳専門のモデルをしている21歳の女性が新しいガール・フレンドとなった。北海道に渡ったらしい<鼠>の手紙から、ある日羊をめぐる冒険行が始まる。新しい文学の扉をひらいた村上春樹の代表作長編。
- 野間文芸新人賞受賞作
- テーマは「好きだけど別れていく」
- 適度にスリリングで適度にミステリーで適度にアイロニー
▼映像作品
現在なし
村上春樹おすすめランキング|7位(30Pt)『ダンス・ダンス・ダンス』(1988年)
『羊をめぐる冒険』から四年、激しく雪の降りしきる札幌の街から「僕」の新しい冒険が始まる。奇妙で複雑なダンス・ステップを踏みながら「僕」はその暗く危険な運命の迷路をすり抜けていく。七〇年代の魂の遍歴を辿った著者が八〇年代を舞台に、新たな価値を求めて闇と光の交錯を鮮やかに描きあげた話題作。
- 人間の “生から死への遷移” の仏教的概念を物語の枠組みに使い、主人公達の生きざまを描写
- 登場人物それぞれの矜持、生活感、とりわけ人が生き続けることの苦悩を表現
- 続編ではないが、登場人物や内容の多くが「羊をめぐる冒険」とリンクしている
▼映像作品
現在なし
村上春樹おすすめランキング|6位(32Pt)『風の歌を聴け』(1979年)
1970年の夏、海辺の街に帰省した<僕>は、友人の<鼠>とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。2人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、<僕>の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。
- 群像新人賞を受賞したデビュー作
- 至るところに教養を感じさせるアイテムが散りばめられており、著者が29歳までにどれほどの本を読み、音楽を聞いて芸術に触れてきたのかを感じさせる
- 厭世的なムードであり、箱庭のような世界観
▼映像作品
出演: 小林薫, 真行寺君枝
村上春樹おすすめランキング|5位(43Pt)『ねじまき鳥クロニクル』(1994年)
「人が死ぬのって、素敵よね」彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。「どうして?」と僕は訊いた。娘はまるで封をするように僕の唇の上に指を一本置いた。「質問はしないで」と彼女は言った。「それから目も開けないでね。わかった?」僕は彼女の声と同じくらい小さくうなずいた。僕とクミコの家から猫が消え、世界は闇にのみ込まれてゆく。―長い年代記の始まり。
- 第47回(1996年)読売文学賞受賞
- 時間も空間も越えて、物語のなかに引き込まれる
- 本の中の時間のスピードが遅く感じるのだが、決して退屈はしない流れるような文章
▼映像作品
現在なし
村上春樹おすすめランキング|4位(52Pt)『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(1985年)
高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
- 第21回(1985年) 谷崎潤一郎賞受賞
- スト-リーより細部を楽しむ村上春樹らしさを存分に楽しめる
- 1985年当時に創造された作品なのに、現代の近未来の描き方と変わっていないことに圧倒される
▼映像作品
現在なし
村上春樹おすすめランキング|3位(53Pt)『1Q84』(2009年)
1Q84年―私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう。青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。…ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』に導かれて、主人公・青豆と天吾の不思議な物語がはじまる。
- ストーリーテリングが巧みで、表現力も群を抜いている
- 作品がたくさんの謎に満ちていて、その謎解きを楽しめる
- 架空の世界の「反モラル小説」を通じて、私たちの人間性を多面的に探っていく
▼映像作品
現在なし
村上春樹おすすめランキング|2位(76Pt)『海辺のカフカ』(2002年)
「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真……。
- 村上作品の特徴である、並行して異なる人物のストーリーが進んでいく物語
- 物語を追うので精一杯の読者でも、深く読み込んで構造を的確に掴み出しながら読めるハイレベルの読者でも、それぞれに楽しめる
- 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の続編と言われてるが、前述作品を読んでいなくても十分楽しめる
▼映像作品
現在なし
村上春樹おすすめランキング|1位(86Pt)『ノルウェイの森』(1987年)
限りない喪失と再生を描く究極の恋愛小説!
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。
- 2009年時点で上下巻1000万部を売るベストセラーとなり、これをきっかけに村上春樹ブームが起きた作品
- 著者がリアリズムに則った小説として執筆した作品であり、非現実的な内容は出てこない
- ストーリーや結末に焦点があるわけではなく、この小説を読み進める中で自分の心と対話する作品
▼映像作品
出演: 松山ケンイチ, 菊地凛子, 水原希子
村上春樹の映画化作品おすすめランキングTOP3
村上春樹作品の中で、映画化されているものだけ抜き出してランキングにしてみました。
順位の付け方は、全体ランキングTOP10と同じで、TOP10サイトを集計しています。
村上春樹の映画化作品おすすめランキング|3位(11Pt)『神の子どもたちはみな踊る』(2000年)
- 原作
- 映画
出演: ジョアン・チェン, ジェイソン・リュウ, ソニア・キンスキー, ツィ・マー
村上春樹の映画化作品おすすめランキング|2位(32Pt)『風の歌を聴け』(1979年)
- 原作
- 映画
出演: 小林薫, 真行寺君枝
村上春樹の映画化作品おすすめランキング|1位(86Pt)『ノルウェイの森』(1987年)
- 原作
- 映画
出演: 松山ケンイチ, 菊地凛子, 水原希子
村上春樹おすすめランキング1位~22位まとめ
以下に、参考までにTOP10ランキング作成時に作った位までのランキング表を掲載しておきます。
タイトルのリンクはAmazonの各作品ページにつながっています。
ドラマや映画がある場合はそちらのリンクも付けています。
順位 | 作品名 | ポイント | 発行年 |
1 | ノルウェイの森(映画) | 86 | 1987 |
2 | 海辺のカフカ | 76 | 2002 |
3 | 1Q84 | 53 | 2009 |
4 | 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド | 52 | 1985 |
5 | ねじまき鳥クロニクル | 43 | 1994 |
6 | 風の歌を聴け(映画) | 32 | 1979 |
7 | ダンス・ダンス・ダンス | 30 | 1988 |
8 | 羊をめぐる冒険 | 28 | 1982 |
9 | 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 | 26 | 2013 |
10 | 国境の南、太陽の西 | 22 | 1992 |
11 | スプートニクの恋人 | 21 | 1999 |
12 | アフターダーク | 19 | 2004 |
13 | アンダーグラウンド | 19 | 1997 |
14 | 神の子どもたちはみな踊る(映画) | 11 | 2000 |
15 | 東京奇譚集 | 9 | 2005 |
16 | 騎士団長殺し | 8 | 2017 |
17 | レキシントンの幽霊 | 4 | 1996 |
18 | 1973年のピンボール | 4 | 1980 |
19 | 「象の消滅」 短篇選集 1980-1991 | 3 | 2005 |
20 | 螢・納屋を焼く・その他の短編 | 2 | 1984 |
21 | 意味がなければスイングはない | 1 | 2005 |
22 | 遠い太鼓 | 1 | 1990 |
村上春樹おすすめランキング作成方法
今回のランキング作成にあたって、下記の方法をとりました。
- Googleをシークレットモードで開く(検索結果の個人差をなくすため)
- 「村上春樹 ランキング」と検索して出てきたTOP10サイトを抽出(2019年4月14日時点)
※ランキング形式ではないものや、紹介作品数が10に満たないものは除外し11位のサイトを拾いました - 各サイトで紹介されている作品に対して、「1位10ポイント、2位9ポイント、…、10位1ポイント、11位以降0ポイント」とポイント化
※サイトによってランキングで同率○位という場合がありましたが、この場合発行年が新しい作品を上の順位としました - 10サイト×10作品のデータを全て合計し、ポイントの高い順にランキング作成
こちらの手法をとった理由は以下の通りです。
- おすすめする理由は人によって変わってしまうため、主観的な要素をなくしたかった
- 発行部数ランキングも検討したが、これは悪く言えば「ただ売れただけ」や「昔の作品だから積み上げがあって有利」などの要素に阻害されるため採用しなかった
- ファンなどによるランキング投票結果を採用することも検討したが、投票が2012年など古いことが多かったため、最新ランキングとは言えなかった
- 他のサイトとは異なる新規性を持ちつつ、定番の王道性を担保したかった
結果として、ど定番の作品ばかりになりましたので、納得のランキングです!
ちなみに検索結果TOP10サイトの順位を集計する前の一覧表はこちらです。
なお、東野圭吾、伊坂幸太郎、湊かなえ、池井戸潤、宮部みゆき、星新一、有川浩でも同様のランキングを作成していますので、よければご覧ください!