B’z「イチブトゼンブ」の歌詞の意味~ブザービート主題歌



こんにちは、B’z Bro.のきしんです。

今日は、B’zの定番曲「イチブトゼンブ」のタイトル・歌詞の解説をしたいと思います。




曲の背景情報

もともと、2009年にドラマ「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」の主題歌としてリリースされました。

 

スポーツ恋愛ドラマで、曲の内容は「恋愛」というのがキーワードになりますね。

こちらの記事でもご紹介しましたが、「ブザービート」という言葉は造語で、「ブザービーター」というバスケの技が元になっています。

ブザービーターとは、試合終了のブザーとともにゴールを決めることです。

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ドラマのための描き下ろしなので、曲の内容にドラマが大きく影響しているのですが、あらすじをざっくりお伝えするとこんな感じです。

プロバスケ選手の山ピーが試合でのプレッシャーや恋人との関係に悩みながらも成長していく。

その中で、もともと付き合っていた彼女(相武紗季)と別れ、バイオリニストを目指す北川景子といい仲になっていく。

また、後々の解説に影響するため、主要登場人物の性格も書いておきます。

  • 上矢直輝(山ピー)
    • 心優しく、料理や掃除が得意
    • プレッシャーに弱い
  • 白河莉子(北川景子)
    • はっきりとものを言える
    • 料理、裁縫、整頓が苦手
  • 七海菜月(相武紗季)
    • しっかり者で礼儀正しい
    • 自分の気持ちを素直に表現出来ないクールさ

ここでは、「一長一短ある」という点を覚えておいてください。

 

歌詞の解説

それではここからワンフレーズずつ歌詞を見てみましょう。

出典:B’z / イチブトゼンブ

いきなり突き放すセリフからスタート

・1番サビ前

「アナタは私のほんのイチブしか知らない」
勝ち誇るように笑われても それほどイヤじゃないよ
生まれてくる前 聞いたようなその深い声
それだけで人生のオカズになれるくらいです

この曲はセリフから始まります。

「アナタは私のほんのイチブしか知らない」

この「ワタシのことなんか分かってないのよ」というセリフで突き放されて始まります。

言っているのは女性のような感じがしますね。

ここでキーフレーズの「一部」が出てきました。

 

それに対するこちら(男性側)の返しが、なんだか話しを聞いていないような感じです。

「生まれてくる前 聞いたようなその深い声 それだけで人生のオカズになれるくらいです」

要するに「声がいいから、いいじゃん」と。

なんかチャラいですね。

ここだけ切り取ったらナンパしているかのようです。

 

主題「愛しぬけるポイントがひとつありゃいいのに」

・1番サビ

すべて知るのは到底無理なのに
僕らはどうして
あくまでなんでも征服したがる
カンペキを追い求め
愛しぬけるポイントがひとつありゃいいのに

ここがこの曲で一番言いたいところだと思います。

どうせ完璧な相互理解は無理だから、一つでも、本当に好きなところがあればいいでしょ?という稲葉さんの恋愛に対する考え方を提示しています。

よく恋人がいる人に

どこが好きなのー?
えーそこだけー?(笑)

というようなからかいをすることがありますよね。

そんなの意味ないんです。

一個好きならいいじゃないですか、と。

浅いようで深い愛情ですね。

 

意外と何個もでてくる「愛し抜きポイント」

・2番サビ前

もしそれが君のほんのイチブだとしても
何よりも確実にはっきり好きなところなんだ
困った時 少しまゆげを曲げてみせたり
抱きよせるとホッとするような柔らかさだったり

ここでは、1番と同じようなことを言いながらも具体的な例を変えています。

先ほど出た「深い声」に続き、「まゆげの曲がり具合」「抱き寄せたときの柔らかさ」だったり。

さっき「ひとつありゃいいのに」と言っていましたが、考えてみるといくつもあるようですね。

これはあくまで売れるように作られた歌なので、具体例を多めにいれて、リスナーの共感を誘っているのだと思います。

 

似たようなパターンにミスチルの”Over”があります。

別れたときに思い出した彼女の魅力が下記のように列挙されます。

  • 顔のわりに小さな胸
  • 少し鼻にかかるその声
  • 嘘のつけない大きな声
  • 家事に向かない荒れた手のひら

これが一個でも自分の相手と重なると強く共感してしまうんですよね。

 

このあと、「愛しぬけるポイントがひとつありゃいいのに」をもう一度ことばを変えて主張しています。

・2番サビ

すべて掴んだつもりになれば
また傷つくだろう
ほんとに要るのは有無を言わせない
圧倒的な手ざわり
愛しぬけるポイントがひとつありゃいいのに

 

君にだって見えていないことがある

・Cメロ

君にしかわからないこと 僕だけが見えていること
どれもホントのこと

ここで新たな視点が提示されます。

それが「僕だけが見えていること」です。

今までは「君というゼンブの中で、僕にはイチブしか見えていない」という話でしたが、

逆に「僕というゼンブの中で、君にはイチブしか見えていない」ということも語っているんですね。

君が魅力と思っていないようなことでも、僕からしたら「愛しぬけるポイント」なんだということです。

今まで出てきた例では、「抱き寄せたときの柔らかさ」とかがそうかもしれません。

もしかしたら当人は少しぽっちゃりしているのを気にしているかもしれませんが、それがいいんです。(断言)

 

心に響く「もう失わないで」

・大サビ

すべて何かのイチブってことに
僕らは気づかない
愛しい理由を見つけたのなら
もう失わないで
愛しぬけるポイントがひとつありゃいいのに
それだけでいいのに

最後に「愛しいわけを見つけたのならもう失わないで」という「失った」過去を彷彿とさせるフレーズが来ます。

ここでドラマとの関連性を強く感じます。

つまり、山ピーは相武紗季を手放してしまいましたが、お互いに「愛しぬけるポイント」を堅持すれば、失わずに済んだのではないか、もう北川景子を相手にそんなことはしない、とそういう意味なんですね。

ドラマでは相手が変わってしまいましたが、1人の相手に対してもそうだと思います。

失ってから相手の大きさに気づくものですもんね。

身にしみます。

 

「一部」と「全部」の関係

最後になりますが、タイトルにもなっている「一部」と「全部」ということばについて補足しておこうと思います。

この言葉は、対義語なんですよね。

似ている関係で「全体⇔部分」があります。

 

最後に余談ですが、私はこの曲を聞いてから、「一部」とか「全部」ということばを聞くと、頭に

きしん
すべてーなにーかーのー

と流れ出す様になってしまいました。

 

 



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