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こんにちは、ウィルときしんのきしんです
私が2年弱いたマーケティングリサーチ(市場調査)の世界。
以前、リサーチ業界のビジネスモデルをご紹介しましたが、
今回は忘れないうちに、リサーチあるあるをひたすらご紹介します。
リサーチあるある100連発
少サンプルあるある
- クライアントが予算削減のために、ネットリサーチ(アンケート)のサンプル数を減らしてくる。こんな小サンプルで意味ないよ?
- ただでさえ小サンプルのリサーチなのにクロス軸をまた切って、n=20から結論を出すとか、正気?そこに有意差は無い
対象者リクルートあるある
- グルインの対象者条件が厳しすぎる。絶対にそんな人は来ない
- 来ないのに、更に優先条件とかつけたがる
- リクルートで本当に人が集まらない
- 困った時の機縁リクルート
- 機縁リクルーターと口裏を合わせて来る偽りの対象者(インタビュー参加者)
- 対象者、確認架電に出たんなら、当日来てください
- 気にくわない対象者をブラック(2度と呼ばない人)に入れがち。全ては個人的見解
- 一度呼んだ対象者は(特に一年以内は)二度と呼ばないことになってるが、そんなこと言ってられないから全くそのルールは守られていない
- 架電会社の進捗が1日10件って少なくない?!
- と思って自分で架電すると電話が繋がらない苦しみが分かる
- インタビュー参加者、結構同じ人を何回も見る
- けどそれはクライアントに内緒
- というかクライアントも分かってる
- 「マーシュのパネルで前みかけました」と、そこまでバレてる
- パネル色々あるけど、インタビューならやっぱりマーシュが高品質パネル
- インタビュー参加者に「なかなかインタビューに応募してるのに当たらないんです」と言われる
- 「ああそうですか〜」と流す
- 「どうやったら呼ばれるんですか」と詰め寄られる
- 「抽選でして〜」と逃げる
- が、全く抽選ではない。厳密な参加者条件をその調査ごとに選んでいる
- それを言ってしまうと、回答を操作されるから言わない
- よくよくそこまで考えてインタビューに回答すれば、だいたい呼ばれる
- が、嘘つきだとインタビュー時に回答が浅かったり矛盾してバレる
- のが普通の人。だけどインタビュー対象者の「プロ」は自分を完全に偽って話す
- そのために、事前にその商品を買って試したりしている
- そんなのどうしようもない
- 意図せず、インタビューに際して「アンケートに載ってたから買ってみました〜」と買っちゃう人がいる
- やる気はありがたいが、購買行動がずれてしまうから、やめてほしい
とにかく忙しいあるある
- マクロミルはコンベ(コンベンショナル=リクルートする部署)の人が明らかに忙しすぎて回ってない
- リサーチャー体調崩しがち
- グルインを1日4回やろうとする鬼畜クライアント
- 予算消化で目的あやふやリサーチ3月にありがち
- やっぱ忙しいのは3月
- でも4月まで余波があったりする
- と思ったら5月に定点調査
- 結局年中忙しい
- インタビューが土日にあって休めない
- 土日のための準備が平日にあるから平日も休めない
- 平日の夜もインタビューで休めない
- 忙しすぎてリサーチャー間の連携が少ない。リサーチャーは個人商店
グルイン実査あるある
- 慣れないクライアントをグルイン時にミラールームへ連れて行った際の驚きに愛想笑い
- クライアント、鏡越し・モニター越しだからと言って口が悪くなりすぎ
- 若手のモデレーターは対象者にもクライアントにもナメられて大変
- 個人情報の取り扱いとかにやたら文句をつけてくる対象者
- オバチャンのグルインは話が止まらない
- グルインで仕切り始める対象者がいる
2次請けの苦労あるある
- デプスインタビュー(個別インタビュー)で当日キャンセルされたときの、クライアントとの気まずさ
- インテージ、マクロミル、クロスマーケティングの2次請けリサーチの多さ
- コンサル会社・リサーチ会社からの3次請けはもはや誰がどう決めてるのか奇々怪界
- 元クライアント(クライアントのクライアント)と名刺交換をしていいかクライアントの出方を伺う
- 自分が書いたレポートを元クラに「いいレポートですね!」と褒められても、一応クライアントが作った体になってるから「は、はあ・・・」みたいな反応しかできない
- エンドクライアントと直接行うリサーチの方が相手に踏み込めて面白い
- だけどリサーチというものをよく分かっていない人と仕事しなければいけないこともあり、色々面倒
- 逆に間接クライアントだと指示出しが明確だからやりやすい
- やりやすいけど、踏み込めないから仕事がやりづらい
- どっちもどっち
N数に厳しいあるある
- リサーチャーは世の中の「使いやすさ1位!」などの広告を信じない
- そういうアンケートを使った広告の下にちっちゃく書いてあるリサーチ企業を見ようとする
- 少しでも自分の価値観と違うと「外れ値」と言いがち
- 「レアサンプル」とも言う
- 調べものに不備があるとすぐ「リサーチ不足」とか言いがち
- 個人の意見を「n=1」(1人の意見)と言って揶揄する
「やりがい<売上」あるある
- モデレーティングだけの仕事を「やり逃げ」という
- レポートのほうがやりがいがあるのに、業務範囲にレポートがないと安心する
- レポートまでやるより、たくさんの実査(ネット調査やインタビュー)をやったほうが効率的
- だんだんただ実査を重ねるだけになってしまう
- そもそもこの調査、意味あるの?とすぐ考えてしまう
CLTあるある
- 調査手法色々あるけどCLT(会場調査)がやっぱり一番大変
- 特に調理系はやばい
- クライアントがいるうちは粗相のないよう頑張る
- お帰りになったら途端に気が楽になる
- 調査員はオバチャンだらけ
- オバチャンたちはいろんなリサーチ会社のCLTを兼任してる
- オバチャンたちはマイルールで色々やりがち
- とは言え慣れてるので助かる
アンケート適当回答あるある
- ネットのアンケート、適当回答が多すぎる
- 自由回答の「特になし」って、「読んでません」の間違いだろ!
- ストレートチェック(同じ番号を連続で選ぶ)も多い
- とか言いつつ、アンケート画面チェック時には自分がストレートチェックしてる
レポートあるある
- レポートはデータから分かる範囲でしか断言できないから「〜な様子」など濁しがち
- 定性調査のレポートに貼る対象者リストがめちゃくちゃ細かくなる
- MECE(ミーシー、過不足ない状態)じゃないと言いがち
- 資料の完成をFIXと言いたがる
- 意見をまとめるのを「サマ」ると言いたがる
報告会あるある
- 自分の思いつきはn=1なため、「ジャストアイディアですが・・・」と言いがち。でも実際大した意見はリサーチャーから出てこない
- リサーチしても出てこない結論にしびれを切らしたクライアントから「リサーチャーの方も何かご意見はありませんか?」と言われる
- しかしリサーチャーというものは自分の意見を出さないように、出てきた結果をそのまま返すだけの人が多いから受け答えに困る
- 飛躍しない意見をひねり出せばいいのに、「仕事はこんなもの」という頑張るレベルを自分の中で決めてしまっているから、それ以上の意見はない
- 一見「コンサルティング」という仕事だが、本物の戦略コンサルとはそこらへんの意識が全然違う
- 仮説と逆の結果が出た時は「一見矛盾した結論に見えますが、えー、人間というものは…」などと屁理屈を言ってごまかす
クライアントコントロールあるある
- クライアントが「それ、おかしくない?」という仮説を持っていたりする
- そのための調査、お金もったいないな
その他あるある
- ひと昔前は「リサーチ」というと探偵と間違えられた、基本的に認知度の低い仕事
- 色々な業界のマーケティング担当と知り合うから偉くなった気分
- 慢性的な人材不足で未経験の人をとりがち
- 調査対象の人のことをサンプルという。3人でなく、3ss(sample size)
- 正直、どこの会社も似たようなことをやっているため、差別化できていない。価格競争になっている
- 自社の差別化方法をリサーチすべき状態になっている
いかがでしょうか。
共感できるもの、意外なものはありましたか?
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こんにちは。
(変な日本語だったら失礼します)
この業界の従業員として。。たまたまこのブログを見かけて本当に笑ってしまった。リアルすぎ!
かっこよさそうな「リサーチャー」でもあまり意見出せないという点にすごく共感してます。もう私に魅力なくなるポジションです。。
ブログ主と同じようにいつか脱サラ(私女性だけどまあまあサラーリマンと同じ)したい・・始めようと思います。
面白い記事書いてくれてありがとうございます。
Lingxiaoさん
コメントありがとうございます。
業界にいた者としてリアルなあるあるを書いたので、共感いただけてうれしいです。
脱サラがんばってください!