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こんにちは、Drifter好きのきしんです。
チルオタ
→Bank Band好き(ミスチル桜井さんが所属)
→Drifter好き(Bank Bandがカバー)
→キリンジを知る(Drifter制作アーティスト)
というにわかキリンジ好きな私ですが、Drifterは特に好きです。
今日はその歌詞を徹底解説したいと思います。
破り捨てようとしているのは何か
・1番サビ前
もう出だしからかなり難解ですが、縛られているものがあり、
それは永遠と信じていたが、今は少し虚しいもののようです。
ここでのポイントは、その何かを虚しく感じ、いっそ破り捨ててしまおうかとも考えているが、そうできないでいるというおぼつかない様子です。
この心情がどう変化していくかに注目してください。
・1番サビ
鬱に襲われるというのは分かりますが、
祈りを引き裂くカラス、そして流れ弾のような雨というのは難しいですね。
おそらくカラスはとやかく意見を言ってくる人の隠喩ではないでしょうか。
自分の思い(祈り)に対して、直接の関わりはないのに意見をしてくる(流れ弾を浴びせてくる)ということでしょう。
1番サビ:僕は逃げない
・1番サビ(続き)
ここが1番サビの最後ですが、ここで「あなた」という相手が登場し、そのあなたがいる限り、自分の信条から逃げずにいると宣言します。
このサビの最後の歌詞が少しずつ変化していくのがこの曲の全体を掴む上でとても大切なので、覚えておきましょう!
ここから2番に入ります…が!
長くなってしまうので、一旦PVをご覧ください。
1番に続いて、キリンジの「Drifter」2番の歌詞を解説したいと思います。
では、解説に参りましょう。
人形の家とは
「人形の家」はイプセンの戯曲『人形の家』から取っているそうです。
夫と3人の子どもと暮らす妻・ノラは一見幸せに満ちあふれているようで、
実は夫に人形としか思われていないことを知り家を出るという内容のようです。
「棲む」と「住む」の違い
また、「棲む」は人間が「住む」のと違い、動物に対して使います。
このことから、人からオモチャや道具のように扱われ、人間扱いされていない自分を指しているんだと思います。
流氷とDrifterの関連性
流氷はひとところに定着しないということですね。
ちなみにタイトルのDrifter(ドリフター)は英語で「漂流者」という意味です。
段々と本題に近づいている感じがしますね。
逃げ水とは
そして、逃げ水とは砂漠のオアシスのように、そこにあるように見えて実は近づいてみると存在しない水のことです。
「流氷」と「逃げ水」という水に関連する言葉で遊んでいますが、この部分の意味は、フラフラと人に流される世間の中で自分は何かを追い求めていたけれど、それは一向に手に入れることができないユートピアのようなものだったということですね。
「お金がすべて」の真意
これはちょっと心に刺さりますね。
「お金がすべてではない」という建前を投げ捨てて、
「お金がすべて」とドライに、ある意味無神経に生きられたらどんなにラクだろうかというかということです。
「お金がすべてではない」という考えを強く持っているようです。
愛のかたちを風刺
よく愛は求めるのではなく、与えましょうと言いますが、
ここでは「求める」どころか、「奪う」という強い表現を使っています。
愛を相手から引き出しておいて、結局は相手を裏切り、くれた愛を返さないひどいやつばっかりだということです。
世のラブソングを風刺
それを愛の歌に背つかれると言ってしまうのが皮肉ですね。
世の中のラブソングは安い愛を扇動するばかりで、愛を与えるに至っていないということでしょう。
乾いた風とは
乾いた風とはおそらく1番サビの祈りを引き裂く「カラス」と同じものだと考えられます。
僕の信条をカラカラに乾かして使い物にならないようにしてしまうモノのことでしょう。
「僕」は本当に色々なものと心の中で闘っているようですね。
2番サビ:僕の傍にいるだろうか?
1番で「僕」は逃げないと強く宣言しましたが、「あなた」はどうなのかというと、近くにいてくれるのか確信が持てず不安なようです。
ここからどうなっていくのでしょうか?
ここからは大サビです。
歌詞解説が長くなってしまいましたが、少し振り返りつつ、キリンジの「Drifter」をお聞き下さい。
このライブ映像は兄弟としてのキリンジの最後のライブです。
歌詞を書いた兄にとっての「あなた」は、添い遂げたい女性のようにも取れますが、もしかしたら弟なのかもしれませんね。
少し寂しいような気もします。
ここでついに大サビの歌詞を解説したいと思います。
子どもの泣く声、ボトルの水の意味
・大サビ
まず1番サビを繰り返した後、また難解な歌詞が来ます。
子どもが踊り場で泣いているということは大人から閉め出されているということでしょう。
そして「僕」はシラフでいたい、水を飲むということは、大人たちは酒に酔っているが、自分は飲まないということです。
冷蔵庫ならキンキンに冷えたビールもたくさん入っているでしょうに、ボトルの水なんです。
考えるに、お酒は騒ぎたいとき、現実を忘れたいようなときに飲みますが、僕は「現実」を直視していたいということではないでしょうか。
「ムーン・リヴァー」とは
ムーン・リヴァーとは映画『ティファニーで朝食を』の主題歌です。
作詞をしたジョーニー・マーサーの故郷にあるバックリヴァーという川の通称が「ムーン・リヴァー」だそうです。
「ムーン・リヴァー」の歌詞
この歌詞で「drifter」という単語がで出てきます。
つまり、「Drifter」という曲は「Moon River」のアンサーソングのようなものでもあるんですね。
虹の端とは
虹の端には宝物があると言われているらしいです。
それを総合的に考えると肝心の意味は、落ち着く場所がなくて「漂流」してても夢を追いかけようということです。
大サビ:僕の傍にいるだろう?
そしてこの曲最後の歌詞で、「僕」のそばにいるよね、と語りかけています。
2番のサビの「僕」のそばにいるだろうか?というところから「か」が取れて、不安な気持ちから、相手に気持ちを確認するニュアンスに変化しています。
これは、「僕」の気持ちが固まって自信を帯び、「あなた」もそれに付いてきてくれと言えるくらいになったということです。
歌詞全体のまとめ
歌詞全体をまとめると、次のようになると思います。
自分の夢を追いかけたい「僕」は様々な邪念や通念に邪魔され諦めてしまいそうになっていた
しかし、「あなた」がいればその夢を持ち続けていられるから、ずっと傍にいてほしい
どうやら「僕」の夢は「あなた」あってこそのようですね。
にしても正直都合がいいヤツですね(笑)
「ムーン・リヴァー」を渡るというのは大きな夢を成し遂げるということで、かなり大変なことだと思います。
でも「僕」を支えてくれと、そういう歌詞です。
しかし、おそらく相手の「あなた」もそんな「僕」が好きなんでしょうね。
青春!(笑)
最後になりますが、ファミコンアレンジは音がどこか寂しいような感じがして、Drifterの雰囲気にとても合います。
とてもオススメなので是非聞いてみて下さい。
ここまで読んだアナタには、キリンジのベスト盤がオススメですよ!
もちろん”Drifter”も収録されています。
ちなみにキリンジって誰?
簡単にご紹介すると、キリンジは堀込高樹(兄・写真右)と堀込泰行(弟・写真左)の兄弟によるバンドでした。
しかし、今は弟さんが抜け、兄と新メンバーのバンドとなっています。
一般にはあまり知られていませんが、そうそうたるメンバーがキリンジのファンであることを公言している、通にウケるバンドで、そのメンバーは以下の通りです。
キリンジ好きを公言している芸能人
- Mr.Childrenの櫻井和寿
- aiko
- JUJU
- 秦基博
- RHYMESTERの宇多丸
- 元JUDY AND MARYのYUKI
- MY LITTLE LOVERのAKKO
- 俳優の森山未來
キリンジのことはこちらの記事でもご紹介しております。
ちなみにキリンジは兄弟それぞれ楽曲制作をするのですが、Drifterはお兄さんが作詞作曲です。
いきなりコメント失礼します。
元々 drifterを知っていたかつミスチルが大好きなのですが、ap bank fesの映像を観ていたらなんと桜井さんがdrifterを歌っていて、やはりものすごく良い曲だな〜と思ってなんとなくググったらこの記事にたどり着きました。
まことに恐縮なのですが、ここに自分のdrifterの解釈を書かせてください。。。
もし読んでくれましたら幸いです。
僕にとってdrifterは失恋の曲です。
まず、「交わしたはずのない〜めたくなるのはなぜだ」について。
これは、別れた彼女に対して主人公が抱いていた、「君の事をずっと好きだ」とか、「何よりも誰よりも大切だ」とかそういった類いの想いのことを云っているのだと思います。彼女から要求されたわけでもなく、自分が彼女に誓ったわけでもない。でも自らが心に抱き続けてる、抱き続ける理由などないはずの想い。でもその想いを棄ててしまおうとすると、後ろめたさを感じてしまう。
「手巻きの〜」の部分は、「永遠など存在しないというのはわかっている」ということが言いたいのだと思います。
つまり、自分が想いを抱き続けている理由は理論では説明がつかないし、言語化し得ないようなものなのだろう(=理由が”この胸に”ある)。
そしてサビ。
こんな風にして生きていれば、ふと鬱に苛まれることもある。自分が胸に抱く想いが実を結んで欲しいという祈りが、何かしらのことがきっかけとなって打ち砕かれるようなこともある。それでも、あなたがこの世に生き続ける限り、自分は”約束”と向き合って生き続ける(=僕は逃げない)。
2番Aメロは、結局元々叶わぬ恋であったのかもしれない、、とか、今までのことは無駄だったのかな、、という気持ちを歌っているのだと思います。「いろんな人がいて〜」の部分については、歌詞の通りです。
で、2番サビ。「みんな愛の歌〜奪ってしまうんだ」、これについては、気付かぬうちに相手に多くのことを求め過ぎてしまう。ということ。もっと云うと、結局自分は何よりも誰よりも大切なはずの相手に、一体何を与えることができたのだろう、、というところまで言い切ってしまって良いのではないでしょうか。そして、「乾いた風〜いるだろうか?」については、この世の中に溢れる全ての余計なものを取り払われて、なんの嘘もなくなり、誰もが様々なしがらみから解放されて素の状態になれたとして、その時、あなたは僕の隣にいるのだろうか。隣にいることを選んでくれるだろうか。
という意味だと思います。
「きっとシラフな奴でいたいんだ」というのは、逃げたくない。ということでしょう。楽な道を選びたくない、選ばない、と自らに言い聞かせているのかもしれません。
“泣く子供”とは、自分の中にある楽な道を選ぼうとする自分、彼女を忘れてしまおうとする自分が、もうこんな風に彼女への想いを抱き続けるのはやめてくれと言っている、ということ。そんな風に思う自分がいるのも事実だけど、それでも選ぶのは酒ではなく水。(つまり、逃げない。”交わしたはずのない約束”を守り続けるんだ、ということ。)
「欲望が渦を巻く海原〜」というのは、恐らく誘惑だらけであろう毎日でさえ、自分は強く乗り越えていく、ということ。「あなたと」とは、現実の”あなた”ではなく、自分の中に生き続ける”あなた”でしょう。
続く「この僕〜」は、僕の傍には、僕の中の”あなた”はずっといてくれるよね、という意味に加え、こんな風に強く生き続けていった先には、現実の”あなた”がきっと僕の傍に、また再び恋人として、いるよね、という淡い期待を表現しているのだと思います。
期待する気持ちも勿論ある。けれど期待を胸に生きるのではなくて、あくまでもただあなたへの想いを持ち続け生きていく。あなたが僕の元へ戻ってくるかどうかではない。
このようにして生きている(もしくは、生きようと決意する)男を描いた歌ではないでしょうか。
大変長くなりましたが以上になります。
拡大解釈だらけでしたら申し訳ありません。。。
では!失礼しました〜。
antithesisさん
この記事を書いたきしんです。
遅くなりましたが、コメントをお寄せいただき、誠にありがとうございます。
さまざまな解釈を考えるのが記事の趣旨でもありますので、とてもうれしいです!
失恋の歌という解釈は私には斬新でした!
とてもいい解釈だと思います^^
この解釈は、堀込高樹氏に公認を貰ったものですか?
そうであれば構わないですが、違うのであればあくまで個人的な解釈であることをハッキリと述べておくのが作詞者及びこの曲に特別な思いを持っているリスナーに対する礼儀ではないでしょうか?
あなたの解説は大筋で的を射て居ると思いますが、ところどころ「浅いな」とか「表現がチャラいわ」思うところがあり、何よりも「この解釈が正解です!」とドヤ顔してる感じが不愉快です。
難癖を付けられいるように思われるかもしれませんが、あなたの解説を読んで、自分の大好きな曲が小バカにされているように感じたので、失礼とは思いつつ書かせていただきました。