【解説】アドラー心理学のいう「課題の分離」とは



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アドラー心理学の「課題の分離」について詳しく知りたい!

という方に向けて、書きました。

アドラー心理学といえば、2013年に出版された大ベストセラー「嫌われる勇気」という本にまとめられた「他者の目を気にせず、自分らしく生きる生き方」を追求する考え方のことです。

この本の中では「承認欲求から解放される生き方」を最終目標としており、そのために「原因論の否定」「課題の分離」「賞賛の否定」を3つの柱としています。

● 原因論の否定 = 過去ではなく、今この瞬間を見る

● 課題の分離 = 自分の課題、他者の課題を明確に分ける

● 賞賛の否定 = ほめるのではなく、感謝する

中でも「課題の分離」は、自分を役割や存在意義を明確に、自分のやるべきことに集中するために必須の考え方で、これができると人生がものすごく楽になります。

今回は、アドラー心理学の「課題の分離」についてお伝えします。





 

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アドラー心理学のいう「課題の分離」とは?

課題の分離とは「自分がやるべき課題」「他者がやるべき課題」を分離することをいいます。

かんたんに言えば「他人がやるべきことにまで首を突っこまないで、自分がやるべきことにのみ集中する」ということ。

● 他人がやるべきことに首を突っこまない

● 自分がやるべきことに集中する

言われてみれば簡単なことですが、実際にそれができるかと言われれば、話は別になります。(知ってるとできるは違うということです。)



アドラー心理学 課題の分離【1】他人のやるべきことに首を突っこまない

わかりやすく言えば「ムダなおせっかいをしない」ということです。

他人のやるべきことは、他人にやらせるべきで、そんなところにまで自分の気力を使うのは得策ではないということです。

具体例をあげるとするならば「他人の失敗に感情移入して、アドバイスをしない」ということ。

仕事や人間関係において、失敗をした経験は誰にでもあると思うが、そういった問題は自分で解決すべき問題であって、他人がどうこうできるものでもない。

そういうところにまで首を突っこむのは、まさしく「ムダなおせっかい」になるのだ。



アドラー心理学 課題の分離【2】自分がやるべきことにのみ集中する

こちらは【1】とはまったく逆の視点で、「他人からのおせっかいに消耗しない」ということです。

おせっかいをしてしまうのは、自分だけではありません。

例をあげるとするならば、勉強しろと言ってくる親からのプレッシャー。

あれは、親からすれば子どもの課題に口を突っこむことは「ただのおせっかい」だが、多くの親が分かっていてもやってしまう。

ここで、おせっかいに消耗していてはダメ。

勉強するかどうかを決めるのは、子どもの課題。



アドラー心理学 課題の分離【3】課題の所在を明確にする

これまで「他人のやるべきことに首を突っこまない」「自分がやるべきことにのみ集中する」の2つについてお伝えしたが「課題がどこにあるのか?」という点が気になると思う。

【1】 他人のやるべきことに首を突っこまない
→ ムダなおせっかいをしない

【2】自分がやるべきことにのみ集中する
→ 他人からのおせっかいに消耗しない

2つの例でいえば「おせっかいは、どこからがおせっかいなのか?」ということ。

答えはシンプルで「それをすることにより、またはしないことにより、誰が損 (or 得) をするか」という観点です。

行動の結果を享受するのが誰かに注目すると、そうすること・そうしないことが「誰の課題であるか」が明確になります。

【1】の「他人のやるべきことに首を突っこまない」でいえば、仕事や人間関係の悩みは、悩んでいる本人にとって不利益をもたらすものなので当人の問題。

【2】の「自分がやるべきことにのみ集中する」でいえば、勉強しろと言うのは親の自由だけど、子どもが勉強をして得をするのは子どもなので、これは子どもの課題。

「行動の行きつく先が、自分の課題であるか」を考えながら行動すると、課題の所在を明確にすることができます。

最後に



アドラー心理学の「課題の分離」についてお伝えしました。

いかがだったでしょうか。

【1】他人のやるべきことに首を突っこまない

【2】自分がやるべきことにのみ集中する

【3】課題の所在を明確にする



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